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男子跣足カルメル修道会

カルメルの霊性を生きるお知らせ1

  •  祈ることと愛すること、そこには何者にも奪われることの ない真実の喜びがあります…( カルメルの召命を求める祈り )

     カルメル会の霊性の中心は、祈りと観想、共同体性、使徒職で、特に祈りと観想に重点がおかれています。神のみ前にとどまり、神が共におられることを心に留め日々の生活の中で、神との親しい交わりに生きます。神との友情の交わりである、沈黙の祈り(念祷)を大切にし、自分の存在、生活の全てが、一つの祈り、神への全き捧げものとなることを目指しています。

イエスの聖テレジア生誕500周年記念(終了)お知らせ1

  •  2015年3月28日(土)に、一般にはアビラの聖テレジアと呼ばれている跣足カルメル修道会の創立者イエスの聖テレジア(1515〜1582年)の生誕500周年を迎えました。1622年に列聖され、1970年には教皇パウロ6世により教会博士とされました。全世界のカルメル会は、2014年の聖女の祝日10月15日から2015年の10月15日までの1年間を記念の年として、さまざまな行事を通して祝いました。

     聖女は、自分の祈りの体験に基づいた『自叙伝』『創立史』『完徳の道』『霊魂の城』といった霊的著作を書き著し、「祈りの師」として多くの人々に親しまれていますが、何よりもカルメル会の改革者であったことは、忘れてはならない点でしょう。「緩和会則」を生きていた当時の修道生活を、「原始会則」に則った本来のカルメル会の修道生活にもどそうとしたのです。多くの困難、種々の誹謗中傷を引き起こした改革運動は、決して聖女の人間的な思いから進められたのではなく、神との対話の中で、キリストの促しに従って行われたのです。

     くしくも、2015年は「奉献生活の年」となりました。奉献生活、修道生活の改革を十六世紀のスペインで遂行した聖女は、奉献生活や修道生活の刷新の道を模索している現代の私たちに多くの示唆を与えてくれるのではないでしょうか。次の短い詩には、聖女の確固たる信仰が吐露されています。

  • Teresia
       何ごともあなたを乱すことはなく / 何ごとも恐れてはならない

       すべては過ぎ去る / 神のみ変わらない

       忍耐はすべてをかち得る

       神を所有する者には / 何もとぼしいことがない

       神のみで足りる